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SF の書き方

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録

  • 作者: 大森望,東浩紀,長谷敏司,冲方丁,藤井太洋,宮内悠介,法月綸太郎,新井素子,円城塔,小川一水,山田正紀
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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豪華な講師陣による解説だが、自分としては受講生の梗概のクオリティの高さに驚いてしまう。例えば高木刑『チコとヨハンナの太陽』は、地球を覆う天蓋に「太陽」と呼ばれる巨大生物が数百匹も泳いでいるという鮮烈なイメージから始まる。これは最後までセンスオブワンダーに満ちた作品で、ぜひ仕上がった作品を読んでみたいなと思わせた。講座内容についてはあまり覚えていない。

オラクル・ナイト

オラクル・ナイト

オラクル・ナイト

半月ほど前に読んだので内容をやや忘れてしまった。

洗練されている、という言葉がぴったりとくる小説。最初は良く分からないのだが 10 ページも読み進める頃には作品にすっかり惹き込まれているのだからポール・オースターは凄い。物語中物語を活用して重層的な構造を作り出し、暗喩に満ちた美しく詩的なイメージを完成させるという手法はいつも通りだが、改めてこの大きな物語とリーダビリティが両立していることには驚いてしまう。一方で、確実に面白いと言える小説ではあったけど、他の作品に比べるとやや物語の強度・切実さを感じられなかったようにも感じた。

2017/07/13

久しぶりに休みをとったのでリフレッシュがてら「星のや富士」に来ている。特にココを選んだ強い理由があるわけではないのだが、前から少し興味があったので来てみた次第。以下簡単に感想を書く。

まず河口湖が遠い。新宿から特急を乗り継いで 2 時間。星のや富士は駅からの送迎もないので河口湖駅からバスなりタクシーなりで向かうことになるのだが、これに大体 15-30 分。新宿駅までの時間も考えると大体 3 時間弱という感じ。意外と遠いなーというのが印象。

施設は有名なキャビンは素晴らしかった。想像以上に広々としており快適。3 日とも天気が良かったが目の前に河口湖と富士山が見えるなかなかのロケーション。テラスが非常に気持ち良くて 2 日目はほぼキャビンとテラスで過ごした。風も良く入り涼しくて気持ち良い。虫が多いかなと思ったけど全くそんなことはなかった(勿論多少はいるが困るほどではない)。

一方でキャビン以外の施設は大したものはない。一応グランピングと銘打っているものの、キャンプ要素はほぼゼロである。キャビンから階段を登っていくとクラウドテラスなどがあるのだが、あまり長居して気持ち良い場所でもないのでキャビンのテラスの方が俄然気持ち良かった。食事も概して普通。最もここは星のや全般でそう言えるかもしれない。スタッフは良く教育されて気持ちの良い接客だった。

総評としては「キャビンは素晴らしいが中途半端」と言える。このキャビンで過ごすためだけに来るには都心から通いづらいし、値段もそこそこかかる。ほぼほぼ一人でのんびりするためだけに来たのだが、キャビンで過ごすだけなら都心のホテルにでも泊まってもそれほど変わらないかもしれない(あのテラスは都心にはないので椿山荘なんかの自然の多いホテルと比較することになる)。また一人で籠るなら(値段はかなり違うが)星のや軽井沢の方が快適だった。こちらは温泉もありライブラリルームなども近い。富士はライブラリが遠かった……。食事についても軽井沢だと事前に何も聞かれないので、ルームサービスで適当にとれるし気兼ねしないと思う。

今回は 2 泊だったけどこれでは少し足りなかったな。実質 1 日しか自由時間がないので、次は都心のホテルに 2 泊するか、別の場所を試そうと思う。

メッセージ

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もう掛け値無しに大傑作。自分が原作『あなたの人生の物語』の大ファンであるということを差し引いても、あの傑作小説を良くぞここまで見事に映画化したものだという感じ!中盤で傑作だという確信を得てしまい鳥肌を震わせながら観ていました。抑制の効いた構成・美しく緊張感のある映像・そして見事という他ない美術(異星人の文字があんな形式だなんて誰が想像しただろう!)。もう冒頭の子供とのシーン・そして湖の畔りのルイーズの自宅あたりで僕はノックアウトされてました。演出も素晴らしい。初めて異星船に乗り込む際、突然重力が反転する。(うろ覚えだけど)原作には無いこんな演出をそっと差し込むだけで、これまでの常識が全く通じない異世界に飛び込むのだということを予感させる。原作小説に比べるとかなり大味というか、様々なエンタメ要素が追加されており、特に中国なんかの描き方は如何にもハリウッドらしくて鼻白むところが無くはないものの、結果として最後に大きなカタルシスを作ることが出来ているので、こういった改変自体は映画向きの良い判断だったと思う。

さてこの作品──『あなたの人生の物語』が素晴らしいところは「異星人とのファーストコンタクト」「言語により規定された逐次的認識を乗り越え、人類が新たな認識の様式を獲得すること」という全人類的な「大きな物語」の中に、極めて個人的な「愛の物語」がどこまでも深く描かれるところだと思う。特に映画では、物語が盛り上がり周囲の緊張が増して行くほど、主人公は逆に自己の内面へとより深く静かに潜り込んでいくところが印象的。

そして最後に示されるルイーズの決意。かように大掛かりな SF 的舞台の上で、それでも彼女は愛を選ぶ。その決意・圧倒的なまでの「生の肯定」が、この作品を傑作たらしめているところだと僕は思う。個人的には最後の締めに関しては原作小説が余りにも秀逸だったと感じるけども(映画版のラストはイアンの発言を受けて主人公が返答するという演出は不要だったと思うんだよね)、それでもこの映画自体が非常に素晴らしい出来だったことは疑いの余地がない。今年度 No.1 の素晴らしい映画でした!

2017/06/11

半期評価の時期。随分色々なことをやったし自分なりに頑張ったつもりではあるけど、あまり結果は出なかったなぁ。自分の立場だとベストを尽くす、或いは同僚と比べて圧倒的なパフォーマンスを出す、というのは当然に求められることで、それ以上に「結果を出し続ける」ことが責任だと思う。それなのに結果が伴わなかったのはひとえに自分の能力不足と言うしかない。

振り返ると本質的な課題は「正しい問題にフォーカス出来ていたか」ということに尽きる。チームをつくる・プロダクトを企画する・営業する・コードを書く・仕組みをつくる、どれも大事なことだけど、こういうことを目的化してしまっていた辺りが自分の器量を表してしまっている気がする。半年先までを見据えたビジョンを作ってチームを引っ張り結果を出すということは出来るけど、3 年先を見据えた行動を起こせていない。連続的な成長に満足してしまって非連続な成長をするための努力が出来ていない。改めて振り返ると、こういうところが経営陣との差なのかなぁと思った。自分にとっては大事な気付き。

来期はもっと視点を高めて「非連続な事業の成長」を成し遂げたい。少なくともそのための布石ぐらいは打てるようになりたい。

超 AI 時代の生存戦略

超AI時代の生存戦略

超AI時代の生存戦略

先日読んだ NewsPicks のこの記事 が非常に面白かったので購入してみたのだが、どうもこちらの寄稿記事ほどの圧倒的な迫力を感じられなかった。これは NewsPicks の編集者が優秀だったのかもしれない。書かれていることはそれほど違わないのかもしれないのだけど、前述の記事の方が密度が高くオススメ。

世界の果ての夏

世界の涯ての夏 (ハヤカワ文庫 JA ツ 4-1)

世界の涯ての夏 (ハヤカワ文庫 JA ツ 4-1)

結構前に読んだけど印象は薄い。何を描きたい作品なのか、今ひとつ焦点が定まっていないように感じた。ボーイミーツガールの淡い青春の情景なのか、世界の終末なのか、近未来を背景にした群像劇なのか。焦点が定まらなかった結果として不要な設定や描写が多すぎるように感じる。視点も様々に切り替わるが無駄に分かりづらくしているだけに思えた。