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オラクル・ナイト

オラクル・ナイト

オラクル・ナイト

半月ほど前に読んだので内容をやや忘れてしまった。

洗練されている、という言葉がぴったりとくる小説。最初は良く分からないのだが 10 ページも読み進める頃には作品にすっかり惹き込まれているのだからポール・オースターは凄い。物語中物語を活用して重層的な構造を作り出し、暗喩に満ちた美しく詩的なイメージを完成させるという手法はいつも通りだが、改めてこの大きな物語とリーダビリティが両立していることには驚いてしまう。一方で、確実に面白いと言える小説ではあったけど、他の作品に比べるとやや物語の強度・切実さを感じられなかったようにも感じた。